冬の表現・描写・類語
蛙は体を凍てつかせて地中に眠り、兎は白い衣に着替える
高橋三千綱 / 涙 amazon
河の両岸の柳の老樹は黄ばみ、水際の蘆は枯れて、蕭条たる冬の眺め
井上靖 / 天平の甍 amazon
空気がかちんかちんとちぢかんで、高台をうずめている木立が氷花のように澄む
石森 延男 / コタンの口笛 第2部 amazon
冬はまだ檻のように、仄暗く頑なに、その前面に立ちふさがっていた。
三島 由紀夫 / 仮面の告白 amazon
外を吹く風は冷たく、気温は十二月上旬にしてはずいぶん低かった。暖冬、という下馬評を覆そうと躍起になっているのか、と七尾は思いたくなった。空がうっかり気を許し、締めていた紐の口を弛めれば、雪でも降ってきそうな気配が満ちている。
伊坂 幸太郎 / マリアビートル amazon
青空が広く、葉は落ち尽くし、鈴懸 が木に褐色 の実を乾かした。
梶井基次郎 / 雪後 青空文庫
枯れて枝だけをのばす街路樹。
吉本 ばなな「アムリタ(下) (新潮文庫)」に収録 amazon
(暖かい日が続いた冬)春めいた天気が続いていたが、どこかで手つかずの寒気の在庫でも見つかったかのように、今朝からまた急に寒さがぶり返していた。
平野 啓一郎「マチネの終わりに (文春文庫)」に収録 amazon
十二月になった。世間では師走の慌ただしさとクリスマスムードの華やかさが入り混じって賑わしい
池井戸潤「下町ロケット (小学館文庫)」に収録 amazon
街にクリスマスの飾りがみられるようになった時期
向田邦子 / 大根の月「思い出トランプ(新潮文庫)」に収録 amazon
あと 31 個の表現が登録されています
ログインして全部見る
ログインして全部見る
同じカテゴリの表現一覧
冬 の表現の一覧
風景表現 大カテゴリ