路地・小道の表現・描写・類語

人っ子一人通らない早寝の暗い横通り

小広く引込んだ道

延徳街道と穂波のほうから戸狩へはいる白い道すじ

普通の通行人のための路ではないような隘路（あいろ）

大きな通りを外れて街燈の疎（まば）らな路へ出る。月光は初めてその深祕さで雪の積った風景を照していた。

大通りから１本入ると、めまいのように夜が暗かった。

道幅は一メートルと少しというところだが、垣根がせりだしていたり、いろんなものが路上に置かれていたりするせいで、体を横に向けないことには通り抜けられないところも何ヵ所かある。

高度成長期になってかつて空き地であった場所に家が新しく建ちならぶようになってからは、それに押されるような格好で道幅もぐっと狭くなり

路地をはさむようにして建った家々は、まるで比重の異る液体を混ぜあわせたみたいに、はっきりとしたふたつのカテゴリーにわかれていた。ひとつはゆったりとした広い裏庭を持つ昔からの家のグループで、もうひとつは比較的最近建てられたこぢんまりとした家のグループだった。

闇市 跡のような暗い路地

線路沿いの国道から一本南寄りの細い道に入ると、人のざわめきが急に遠のいてゆく。

車が漸くすれちがうほどの道路。

ほとんどドアの巾だけの廊下。