値段相応の表現・描写・類語

一杯のコーヒーのために、女はワゴンをひいてきた。　白いブラウスに黒いロングスカートといったいでたちは、女がもしヴィオラ奏者だと名乗ったとしたら誰もが信じたに違いない。そして彼女と銀色の砂糖壺は、八百円のコーヒーをいかにもそれらしく見せていた。

参考価格

高級な河豚料理などといわれているが、これだけ念の入ったものを、ゆきとどいた女中のサービスで食べて、いざ勘定となると、「かならずしも高くない」のである。 　あるじの〔良心〕が、その勘定に、はっきりとあらわれている。

〔ニューグランド〕の〔アイス・ティ〕も百五十円ながら、それだけの価値がサービスと味の底に〔責任〕となってひそんでいる