むっくりと搗（つ）き立ての餅（もち）のような和（なご）みを帯びた一堆（いっつい）の肉の美しい小山

若い娘の乳嘴の色はいかにも可憐

髪を洗うポーズをとった女の胸に二つの大きな乳房がぶら下がっている

白蝋はくろう のような胸元

小気味よく発育した乳房

豆つぶほどの乳首がくっついていた。まるで肉体の呼鈴みたい

そのラインは細い喉から華奢な鎖骨の浮くデコルテまで続き、胸に行き当たると、とたんにどこか懐かしい丸みをおびた、まろやかな線に生まれ変わる。

（わき毛）夏の雑草が庭を覆いつくしてまだ足りずに、石の階段にまで生（お）いのぼって来るように近江の深く掘り込まれた腋窩をあふれて、胸の両脇へまで生い茂っていた。この二つの黒い草叢（くさむら）は、日に浴びてつややかに耀（かがや）き、そのあたりの彼の皮膚の意外な白さを、白い砂地のように透かして見せた。

（少女の乳房）左手も同じようにして乳房の上にあててしまう。 「あたたかい」 　そういって睦子が息を深く吸い込む。 「驚いた。こんなに柔らかいと思わなかった」 「固いわけないでしょう」 「肌の張りを考えると、もっと手応えがあるのかと思っていた。綿のようだ」

猫のように背中を丸めて