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腹の中にある空気を全部使って叫んだ。
朝井 リョウ / 燃えるスカートのあの子「もういちど生まれる (幻冬舎文庫)」に収録 ページ位置:88% 作品を確認(amazon)
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叫び声(叫ぶ)・わめく
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前後の文章を含んだ引用
......実子は、電話をかけていたのか、右手に携帯を握っている。「戻る戻る」とビールを片手にコテージを出ていく結実子を見ながら、オレはソファにどさっと横になった。そして、腹の中にある空気を全部使って叫んだ。「オカジュン、がんばれよおおおお!」 そしてそのまま、海に沈んでいくみたいに眠ってしまった。 帰りのバスで聞かされたけれど、オカジュンと結実子は付き合うことにな......
単語の意味
腹(はら)
叫ぶ・号ぶ(さけぶ)
・・・1.ヒトなど動物の、胴の下半部の前面と考えられる側。背(せ)の反対側の部分。また、その内側にある内蔵。
2.(腹の内面にあるものとして)心。考え。感情。気持ち。また、度量や度胸、気力もいう。
3.物の中央の膨らんだ部分。「指の腹」「銚子の腹」など。
4.背に対して、物の内側の部分。
叫ぶ・号ぶ・・・1.何かを訴えるために、大きな声を出す。大声を発する。大声で言う。
2.世間に向かって強く主張する。強く訴える。
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声をゴムバンドのように空中に弾き飛ばす
レイモンド チャンドラー / 湖中の女 amazon
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上顎の犬歯が一本欠けているケンは喋るとき、たまにサ行とタ行が抜ける。
羽田 圭介「ミート・ザ・ビート (文春文庫)」に収録 amazon
あたしたちはしゃべって、しゃべって、相手のおしゃべりに耳を傾けて、相槌をうったり、頭を横にふったり、たまに黙って考え込んだりしながら生きている。コンビニの前に座り込みながら、駅の構内にたむろしながら、横断歩道を渡りながら、しゃべって、聞いて、頷いて、首を傾げている。そんな言葉に濡れるのなら文句はない。むし暑い夕方、俄雨に出会うようなものだ。気持ちいい。気持ちよくないのは、型通りの挨拶とか、教師の小言とか、もっと偉い人の説教とか、テレビの騒ぎとかだ。それはつるんとしていて突起がなく、いつだってしゅるしゅるとあたしたちの上を滑っていく。《…略…》言葉には突起がほしい。衣服や動物の毛にくっついて運ばれるちゃっかりものの種子のように、滑らないでくっついてきてほしい。あたしたちを無理やり押し流すんじゃなくて、あたしたちの内にちゃんと留まっていく突起のある言葉が、ほしいのだ。《…略…》くだらないと笑って捨てられそうな言葉の数々をあたしは懸命に紡いで、誰かに手渡す。受け取ってくれるやつは、たくさんじゃないけど、いるのだ。  突起がだいじ。しゅるしゅる滑るんじゃなくて、いがいがしてひっかかる、誰かにくっついていくための突起がだいじ……上手く言えないけど、そう思う。
あさの あつこ「ガールズ・ブルー〈2〉 (文春文庫)」に収録 amazon
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