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女の身の上噺 というものには、少しも興味を持てないたちで、それは女の語り方の下手なせいか、つまり、話の重点の置き方を間違っているせいなのか、とにかく、自分には、つねに、馬耳東風なのでありました。
太宰治 / 人間失格 ページ位置:42% 作品を確認(青空文庫)
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前後の文章を含んだ引用
......、刑務所にいるのよ、あたしは毎日、何やらかやら差し入れしに、刑務所へかよっていたのだけれども、あすから、やめます、などと物語るのでしたが、自分は、どういうものか、女の身の上噺 というものには、少しも興味を持てないたちで、それは女の語り方の下手なせいか、つまり、話の重点の置き方を間違っているせいなのか、とにかく、自分には、つねに、馬耳東風なのでありました。 侘びしい。 自分には、女の千万言の身の上噺よりも、その一言の呟 きのほうに、共感をそそられるに違いないと期待していても、この世の中の女から、ついにいちども自......
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何とも廻りくどい表現に内心欠伸を噛み殺さざるを得ない
小沼 丹 / 小さな手袋 amazon
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女の身の上噺 というものには、少しも興味を持てないたちで、それは女の語り方の下手なせいか、つまり、話の重点の置き方を間違っているせいなのか、とにかく、自分には、つねに、馬耳東風なのでありました。
太宰治 / 人間失格
ミセス・エクスはコール・ガールたちを「ディア」と呼んだ。その彼女の「ディア」には春の昼下がりのような柔かい響きがあった。
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 amazon
頭の中に誘蛾灯のような白い冷たい光があって、喋りながらも意識がその光に誘われている
連城 三紀彦 / 日曜日と九つの短篇 amazon
象形的で、濃密で、硬くて、非妥協的な字だ。エジプトのピラミッドでときどき発見される昔の小さな甲虫を想像させる。今にもぞろぞろと動きだして、そのまま歴史の闇の中にあと戻りしてしまいそうだ。
村上春樹「スプートニクの恋人 (講談社文庫)」に収録 amazon
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