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B級ホラー映画が好きなあたしは、血や内臓がドバドバ溢れる映像をビーフシチューを食べながらでも観ていられる。
あさの あつこ「ガールズ・ブルー (文春文庫)」に収録 ページ位置:18% 作品を確認(amazon)
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冷静・動じない・うろたえない性格
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......レビドラマを見た。川面を大きな板が流れていて、それが突然ひっくり返る。血だらけの女の人が現れる。板の裏にくくりつけられていたのだ。 今見れば、笑っちゃうだろう。B級ホラー映画が好きなあたしは、血や内臓がドバドバ溢れる映像をビーフシチューを食べながらでも観ていられる。だけど、あの時はまだ小学生で、ずぶ濡れの血だらけの白目をむいた女の人が怖くて怖くて、大泣きしてしまった。 ドラマの題名も筋書きも覚えていないけれど、あのくるりだ......
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冷静・動じない・うろたえない性格の表現・描写・類語(性格・態度のカテゴリ)の一覧 ランダム5
おれは冷静でもなければ、常にクールに自分のペースを守っているわけでもない。それはただバランスの問題に過ぎない。自分の抱える重みを支点の左右に、習慣的にうまく振り分けているだけだ。他人の目には涼しげに映るかもしれない。でもそれは決して簡単な作業ではない。見た目よりは手間がかかる。そして均衡がうまくとれているからといって、支点にかかる総重量が僅かでも軽くなるわけではないのだ。
村上 春樹 / 色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 amazon
大きな鉄の錨(アンカー)のような硬い心
三島 由紀夫 / 午後の曳航 amazon
大人物は喜怒を色に表さない
新渡戸稲造 訳:岬龍一郎「いま、拠って立つべき“日本の精神” 武士道 (PHP文庫)」に収録 amazon
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「性格・態度」カテゴリからランダム5
(心の渇き、誰にでもいいから抱かれたい)あゆみは大きな欠落のようなものを内側に抱えていた。それは地球の果ての砂漠にも似た場所だ。どれほどの水を注いでも、注ぐそばから地底に吸い込まれてしまう。あとには湿り気ひとつ残らない。どのような生命もそこには根づかない。鳥さえその上空を飛ばない。何がそんな荒れ果てたものを彼女の中に作り出したのか(。《…略…》)彼女はその致命的な欠落のまわりを囲うように、自分という人間をこしらえてこなくてはならなかった。作り上げてきた装飾的自我をひとつひとつ剥いでいけば、そのあとに残るのは無の深淵でしかない。それがもたらす激しい乾きでしかない。《…略…》その無は定期的に彼女のもとを訪れてきた。《…略…》そんなとき、彼女は誰でもいい誰かに抱かれないわけにはいかなかった。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 2 amazon
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