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腰にさした扇をぬいて、その黒柿 の骨を、一つずつ指で送ったり、もどしたりしながら
芥川龍之介 / 偸盗 ページ位置:29% 作品を確認(青空文庫)
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暇つぶし・時間をつぶす
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前後の文章を含んだ引用
......きな日傘 をさして、白い水干 を着た男が一人、青竹の文挾 にはさんだ文 を持って、暑そうにゆっくり通ったあとは、向こうに続いた築土 の上へ、影を落とす犬もない。 次郎は、腰にさした扇をぬいて、その黒柿 の骨を、一つずつ指で送ったり、もどしたりしながら、兄と自分との関係を、それからそれへ、思い出した。―― なんで自分は、こう苦しまなければ、ならないのであろう。たった一人の兄は、自分を敵 のように思っている。顔を......
単語の意味
腰(こし)
腰・・・1.胴体の下の方の部分で、上体と下肢(かし)をつなぐ部分。座る姿勢をとったとき、骨盤あたりの折り曲がる部分を漠然という。ウエスト。
2.衣服やはかまの腰にあたる部分。
3.あらゆる物の、腰に相当する部分。中ほどより少し下の部分。
4.紙や布などの、しなやかで破れにくい性質。
5.餅(もち)や粉などの、粘りや弾力。
6.刀や袴など、腰につけるものを数えるときの単位。「刀ひと腰」「袴ひと腰」
7.何かをする際の姿勢や構え。「及び腰」「けんか腰」など。
2.衣服やはかまの腰にあたる部分。
3.あらゆる物の、腰に相当する部分。中ほどより少し下の部分。
4.紙や布などの、しなやかで破れにくい性質。
5.餅(もち)や粉などの、粘りや弾力。
6.刀や袴など、腰につけるものを数えるときの単位。「刀ひと腰」「袴ひと腰」
7.何かをする際の姿勢や構え。「及び腰」「けんか腰」など。
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吉本ばなな / うたかた「うたかた/サンクチュアリ」に収録 amazon
「人間は時間を直線として捉える。長いまっすぐな棒に刻み目をつけるみたいにね。こっちが前の未来で、こっちが後ろの過去で、今はこのポイントにいる、みたいに。《…略…》でも実際には時間は直線じゃない。どんなかっこうもしていない。それはあらゆる意味においてかたちを持たないものだ。でも僕らはかたちのないものを頭に思い浮かべられないから、便宜的にそれを直線として認識する。《…略…》つまり時間を永遠に続く一直線として捉え、そのような基本的認識のもとに行動をしてきた。そしてこれまでのところ、そうすることにとくに不都合や矛盾は見いだせなかった。だから経験則としてそれは正しいはずだ」
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 3 amazon
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