いかにも事務的に、早口でざっと読んでしまうんです。何を言ってるのか、さっぱり頭に入ってこない。そんなことはお構いなしに、検事さんは『間違いないね』と言って勢いでサインをさせる。
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 ページ位置:10% 作品を確認(amazon)
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冷たい言い方・無愛想な口調
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前後の文章を含んだ引用
......だと思うようになり、その幸せを壊したくなった』というふうにねじ曲げられて書かれてしまっている。この検面調書を検事さんは最後に私の前で読み聞かせてくれるんですが、いかにも事務的に、早口でざっと読んでしまうんです。何を言ってるのか、さっぱり頭に入ってこない。そんなことはお構いなしに、検事さんは『間違いないね』と言って勢いでサインをさせる。裁判に入ってから間違いだらけだと気づくんです。悪徳商法と変わらないやり方ですよ。 弁護士の関先生が言うには、私はもう最初の一手から間違ってたということです。この......
単語の意味
さっぱり(さっぱり)
さっぱり・・・1.不快感やわだかまりなどがすっかり消えて気持ちがいいさま。気持ちの爽快なさま。すっきり。
2.(性格や味覚などが)しつこくないさま。淡泊なさま。嫌味のないさま。あっさり。
3.あとに何も残らないさま。すっかり。前に「きれい」を伴うことが多い。
4.(後に打ち消しの語を伴って)全然。まったく。まるきり。
5.物事の状態で、好ましくない面ばかり目立つさま。全くだめだ。
2.(性格や味覚などが)しつこくないさま。淡泊なさま。嫌味のないさま。あっさり。
3.あとに何も残らないさま。すっかり。前に「きれい」を伴うことが多い。
4.(後に打ち消しの語を伴って)全然。まったく。まるきり。
5.物事の状態で、好ましくない面ばかり目立つさま。全くだめだ。
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冷たい言い方・無愛想な口調の表現・描写・類語(声・口調のカテゴリ)の一覧 ランダム5
彼の発する言葉があまりに、冷たいので、息が吹きかかった空気がその場で凍っていくのではないか、とも思えた。
伊坂 幸太郎 / オーデュボンの祈り amazon
「で、借りられそうか」 「揉めるでしょうね、やっぱり」 殿村のこたえは、まるでキャッシュディスペンサーから吐き出されてくる明細書のようにそっけない。
池井戸潤「下町ロケット (小学館文庫)」に収録 amazon
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「声・口調」カテゴリからランダム5
夏目漱石 / 吾輩は猫である
沈黙が一座に訪れ、皆は煙草をふかし、眼を各人の眼からそらせるように、部屋の高みに向けている。
野間 宏 / 暗い絵「暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)」に収録 amazon
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