ここにおるわたしに向けてしゃべってるというよりは、なんだかそもそもわたしが見えてすらないような感じがあり、それが大変にこの雰囲気の空振り感を増幅している
川上 未映子「乳と卵(らん) (文春文庫)」に収録 ページ位置:30% 作品を確認(amazon)
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饒舌・喋りまくる
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......余分な肉、なくなったしなあ」と笑う巻子は確かにこの数年でがりがりになってもうてるのは確かであって、さっきから感じてる違和感は何かとぼーっと考えるに、それは巻子はここにおるわたしに向けてしゃべってるというよりは、なんだかそもそもわたしが見えてすらないような感じがあり、それが大変にこの雰囲気の空振り感を増幅しているのであって、じゃあなぜわたしはここにおるのに巻子はそれを感じてないようなそんなことがあるのかと考えても、「そうそうそれからこれは大事なことやねんけど、シリコンを......
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まったく喋るのが本当に好きだな、と久遠は頬を緩める。突発的な大洪水が発生して、数時間のうちに世界が沈んでしまうという時になっても、周りが許せば、響野は喜んで演説をぶつに違いない。「そんな沈んだ顔をしていると、沈んでしまいますよ」などとはじめるのだろう。
伊坂 幸太郎「陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫)」に収録 amazon
狐につかれたように、とめどもなくおしゃべりがはじまる
太宰 治 / 灯籠 amazon
わたしの中から言葉がわき出てくるようになった。
小川 洋子 / ドミトリイ「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録 amazon
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