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前後の文章を含んだ引用

......た。「君のなにもかもを思い出してやってみるから、見ていてくれ」　睦子は、うなずいた。　睦子のあらゆる姿態を思い出そうとした。四十代の、二十代の、十代のそれを。　ゆっくり私の下腹部は大きくなり、湯の中から立ち上った。決して人並以上のものではなかったが、いまの睦子の裸体を前にして立つと、それは聳えているというように見えた。　二人で、それを見ていた。「分って」と睦子がいった。「行かなければいけないの」「何処へ？」　空白があり、脳震盪から目覚めるような感覚の中で私はいった。自分の声が......

単語の意味

裸体（らしん）

裸体・・・服を着ていない、裸（はだか）のからだ。裸身（らしん）。