左右の頬に沈んでいた、さびしい薔薇色が、夜が明けて行くように、元のあどけない桃色にさしかわって行く
夢野久作 / ドグラ・マグラ ページ位置:9% 作品を確認(青空文庫)
この表現が分類されたカテゴリ
頬の赤み・色
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......を左右の眥 へ……ほのかに白いコメカミへ……そうして青々とした両鬢 の、すきとおるような生 え際 へ消え込んで行くのであった。 しかし、その涙はやがて止まった。そうして左右の頬に沈んでいた、さびしい薔薇色が、夜が明けて行くように、元のあどけない桃色にさしかわって行くにつれて、その表情は、やはり人形のように動かないまま、健康 な、十七八の少女らしい寝顔にまで回復して来た。……僅かな夢の間に五六年も年を取って悲しんだ。そうして又......
単語の意味
頬(ほお・ほほ)
頬・・・顔の一部。顔の両脇で、口の真横にあるやわらかい部分。ほっぺ。ほっぺた。
ここに意味を表示
頬の赤み・色の表現・描写・類語(頬・ほっぺのカテゴリ)の一覧 ランダム5
産毛のある頬のあたりが若い桃のようにういういしい娘
山本 周五郎 / やぶからし amazon
宮沢賢治 / 銀河鉄道の夜
紅をさしたように赤かった頬
宮本 輝「道頓堀川(新潮文庫)」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
「頬・ほっぺ」カテゴリからランダム5
彼女の頬から顎にかけての輪郭は白くてふわふわしてつついたら指の跡がつきそう、まるではんぺん、年下の人たちの輪郭はもっと荒削りだと思っていた、でも彼女のは少し固めのヨーグルト、乳清の透明な膜が浮かび上がってきてもおかしくない。
綿矢 りさ / 仲良くしようか「勝手にふるえてろ (文春文庫)」に収録 amazon
同じカテゴリの表現一覧
頬・ほっぺ の表現の一覧
人物表現 大カテゴリ