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甲羅の乾いた亀
林芙美子 / 新版 放浪記 ページ位置:86% 作品を確認(青空文庫)
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その他の爬虫類・両生類
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前後の文章を含んだ引用
......む。鳩が群れている。線香屋さんの線香の匂いがする。ああ何処を向いても他国のお方だ。埃 っぽい風が吹いている。あらゆる音がジンタのように聞えて来る。 池の石の上に、甲羅の乾いた亀がもそもそと歩いている。いまにいいことがあるぞと云ってくれているのではないかと、にゅっと首をあげている亀の表情をじいっとあきずに眺めている。少しはねえ、いいこと......
単語の意味
亀・龜(かめ)
亀・龜・・・カメ目の爬虫類の総称。堅くて丸い甲羅を持ち、敵に襲われると、頭・尾・手足をその中に隠す。大まかに陸亀と海亀に分けられる。海亀は手足がヒレになっていて水中を泳ぐのはうまい。背中の模様は六角形。日本では鶴と共に長生きする動物としてめでたいものとされる。冬眠する。「亀」の字は亀の姿からの象形文字。
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(とかげ)石の上で二匹の 蜥蜴 が 後足 で立上ったり、跳ねたり、からまり合ったり、軽快な動作で遊び戯れている
直哉, 志賀「暗夜行路 (新潮文庫)」に収録 amazon
一匹の 蜥蜴 が不安そうに石の上に 這いあがり、素早く逃げていきました。
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
甲羅の乾いた亀
林芙美子 / 新版 放浪記
彼(山椒魚)は彼自身のことをたとえばブリキの切屑(きりくず)であると思ったのである。
井伏 鱒二 / 山椒魚 amazon
亀の足の脇の下を擽ると、亀は二三尺動いた。まるで不思議な大きな石が動くように。
室生 犀星 / 幼年時代 amazon
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赤ちゃんねこはまるくなって眠っていました。わすれられたひとかたまりの毛糸のように……。
松谷 みよ子 / 黒ねこ四代「黒ねこ四代・火星のりんご ほか (松谷みよ子全集)」に収録 amazon
犬はなお八釜(やかま)しく吠えたてて、仕舞には遠吠えをしたり、それに節をつけて人間の言葉の様な泣き方をしたりした。
内田 百けん / 東京日記「東京日記 他六篇 (岩波文庫)」に収録 amazon
毒舌にまかせて、こう吠える
吉川英治 / 雲霧閻魔帳
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