十和子に口を挟ませまいとするかのように美鈴は声高にしゃべり続ける。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 ページ位置：43% 作品を確認（amazon）
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まくし立てる・一気に言う
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......。「なんだかねえ、ふりまわされちゃったわよ、ほんとにもう。あなたにももう少しはっきりしてから言うんだったわ、ごめんね」 玄関ドアに向かう姉の後ろからついていく。十和子に口を挟ませまいとするかのように美鈴は声高にしゃべり続ける。ついさっき、黒崎のことで十和子を詰問したことなどすでに忘れてしまった様子だ。「だけど、食事には来てよ。今すぐは、さすがに野々山もそんな気分になれないだろうけど、......
単語の意味
声高（こわだか）
声高・・・声を高く張り上げるさま。
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