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幽霊に脅されて、気弱なただの女になり下がろうとも、彼女は常に震えの下に気品を隠し持っている。まるで、育ちを隠せない姫君のように。
山田詠美「新装版 ハーレムワールド (講談社文庫)」に収録 ページ位置:69% 作品を確認(amazon)
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上品・洗練されている
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前後の文章を含んだ引用
......とは解っていたが、なにしろ、あの晩のサユリはいじらしかった。彼は自分の腕の中で彼女がただの女の子になってしまったのではないかと錯覚したものだ。しかし、コバヤシの幽霊に脅されて、気弱なただの女になり下がろうとも、彼女は常に震えの下に気品を隠し持っている。まるで、育ちを隠せない姫君のように。 ティエンは昔、こういう童話を母に読んでもらったことがある。 ある嵐の晩、その城には二人の客があった。ひとりは召使いを大勢引き連れて、この嵐ではどうしようもない......
単語の意味
気品(きひん)
気品・・・庶民とは違ったワンランク上の上品な雰囲気。
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カメラに向かって表情豊かに話すその顔にも、視線の投げ方にも、話し口調にも、長い歳月をかけてゆったりと身につけてきた本物の自信が感じられた。
小池真理子「愛するということ (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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