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二人の 括られた杭だけがはるかにぽつんと突ったっていました。もう杭と人間との区別もつかない。まるでモキチもイチゾウも杭にへばりついて杭そのものになってしまったようでした。
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 ページ位置:27% 作品を確認(amazon)
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はりつけ(磔)
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......とイチゾウの杭を見つめつづけておりました。窪んだ砂漠のように雨に垂れこめられた浜は荒寥とひろがり、今日は近隣から見物にきた異教徒もいません。引き潮になったあと、二人の括られた杭だけがはるかにぽつんと突ったっていました。もう杭と人間との区別もつかない。まるでモキチもイチゾウも杭にへばりついて杭そのものになってしまったようでした。ただ、彼等が生きているということは、モキチらしい暗い呻き声が聞えてくるからわかりました。 呻き声は時々、途絶えました。モキチには昨日のように自分を励ますため唄を......
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岩田 豊雄 / 沙羅乙女「獅子文六作品集〈第4巻〉沙羅乙女・信子 (1958年)」に収録 amazon
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