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ルックスにはなんの特徴もないかわりに、何ひとつ欠点もなくて、単純にただ男という感じだ。水島と、黒崎と、十和子の電車に押し入ろうとした青年に共通する要素を抽出精製してつくりあげた生き物のよう。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 ページ位置:29% 作品を確認(amazon)
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容貌・顔の印象が普通
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......ように泳ぐ。他に背の高い男が一人。若い方の女とふざけ合ったり、年嵩の女と踊ったり。その情景を若い女が盗み見たり、年嵩の女が盗み見たり。筋が拾えない。背の高い男のルックスにはなんの特徴もないかわりに、何ひとつ欠点もなくて、単純にただ男という感じだ。水島と、黒崎と、十和子の電車に押し入ろうとした青年に共通する要素を抽出精製してつくりあげた生き物のよう。うっとりするほど魅力的。 黒崎に会うことさえできたら――。年齢を重ねた現実の黒崎俊一をまのあたりにすれば、十和子はきっと何かから解放される。そんな気がしてならな......
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何処にでもあるような女なんか、世の中はみむいてもくれない
林芙美子 / 新版 放浪記
ルックスにはなんの特徴もないかわりに、何ひとつ欠点もなくて、単純にただ男という感じだ。水島と、黒崎と、十和子の電車に押し入ろうとした青年に共通する要素を抽出精製してつくりあげた生き物のよう。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
平凡なあやふやな顔の中年男性だった。耳たぶが分厚いとか、指がたくましいとか、首のラインがくっきりしているとかいう心に残る印象が、一つもなかった。
小川 洋子「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録 amazon
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城館の白い壁が疲れ果てた眼にうつる。
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
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