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風にのって彼の顔に近づいてくる何か物の腐敗した匂いが、彼の嗅覚にはたらきかけて、彼をとらえているのだった。
野間宏 / 崩解感覚「暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)」に収録 ページ位置:21% 作品を確認(amazon)
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匂いがする・におう
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......とどめさせたものは、彼の聴覚にはたらきかけるそのような階下の話し声のざわめきや円鋸や虫の声などではなかった。この廊下の奥の隅の不潔な場所から、ほのかにゆれながら風にのって彼の顔に近づいてくる何か物の腐敗した匂いが、彼の嗅覚にはたらきかけて、彼を把えているのだった。それは一種特別な力をもった匂いであった。干魚の体から発散されるような生ぐさい刺戟的な匂いであり、その匂いが彼の嗅覚をふととらえ流れ走り、やがて再びとらえる。……......
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