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あの肌の接触。志津子の起伏の多い頰の上に、掌をあててしずかに下方にすべりおろすとき、なめらかではあるが重味のある快感。その快感の重量が、粘着性のある液体のように
野間 宏 / 崩解感覚「暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)」に収録 ページ位置:71% 作品を確認(amazon)
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肌の張り具合
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前後の文章を含んだ引用
......うな内部を、しめしてやらなければならない。 及川隆一は再び自分が志津子を求めているのを感じる。乾燥したからからの彼の内部をみたすものは、あの肌の弾力のみである。あの肌の接触。志津子の起伏の多い頰の上に、掌をあててしずかに下方にすべりおろすとき、なめらかではあるが重味のある快感。その快感の重量が、粘着性のある液体のように、彼のひからびた内部を、みたす。するとその快感の液体は彼の内部の襞膜ににじみ入り、彼は次第に自分の内容がみちて来るのを感じる。書物は彼を充しはしない。ひとの心は......
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起伏(きふく)
手の平・掌(てのひら)
快感(かいかん)
起伏・・・1.高くなったり低くなったりしていること。高低。
2.栄えたり衰えたり、色々変化すること。
手の平・掌・・・手首から先の、物を握ったときに内側になる面。掌(たなごころ)。
快感・・・快(こころよ)い感じ。満ち足りた感じ。いい気持ち。
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