寒い夜気に当って、硝子 窓が音を立てている。
林芙美子 / 新版 放浪記 ページ位置:57% 作品を確認(青空文庫)
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寒い・冷気・凍える
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前後の文章を含んだ引用
......んで来た。「ああ極楽! 極楽!」すべすべと柔かい十子のふくらはぎに私の足がさわると、彼女は込み上げて来る子供の様な笑い声で、何時 までもおかしそうに笑っていた。 寒い夜気に当って、硝子 窓が音を立てている。家を持たない女が、寝床を持たない女が、可愛らしい女が、安心して裾にさしあって寝ているのだ。私はたまらなくなって、飛びおきるなり火鉢にドンドン新聞をまるめて焚 いた......
単語の意味
夜気(やき)
夜気・・・1.夜の冷えた空気。
2.夜の静かな雰囲気や気配。
2.夜の静かな雰囲気や気配。
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道に出ると、涼しい空気が、顔と胸に当った。空の星もずっと多くなっている。すると今までの虚脱した気持が、少しずつふるい落ちてゆくような心になった。弛緩したものが何か冷たい風みたいなものに当って凝固してゆくような状態に似ていた。
松本 清張 / 真贋の森「松本清張ジャンル別作品集(3) 美術ミステリ (双葉文庫)」に収録 amazon
痛さを感じるほどの寒気がシンシンと身体へ浸みる
獅子 文六 / てんやわんや amazon
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感覚を失った靴の爪先から這いのぼってくる寒さ
徳永 直 / 太陽のない街 amazon
何もかもが寒さのために身動きできず、風さえも空で凍りついてしまうような一日
小川 洋子 / 余白の愛 amazon
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