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小供が泣くときに最中 の一つもあてがえばすぐ笑うと一般である。
夏目漱石 / 吾輩は猫である ページ位置:77% 作品を確認(青空文庫)
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気まぐれ・気分屋な性格
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......らを松の木へこすりつけてやろうくらいにまで怒 っていた主人が、突然この反古紙 を読んで見たくなるのは不思議のようであるが、こう云う陽性の癇癪持ちには珍らしくない事だ。小供が泣くときに最中 の一つもあてがえばすぐ笑うと一般である。主人が昔 し去る所の御寺に下宿していた時、襖 一 と重 を隔てて尼が五六人いた。尼などと云うものは元来意地のわるい女のうちでもっとも意地のわるいものであるが、この尼が主......
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