その大柄な男が横に立つと、彼女の華奢な体は一段と小さく見えた

（左右非対称）右は右で、左は左だ。

大柄なおばさんにくっついてくる子供は赤ん坊のように小さく見えた

どちらがどちらなのかは僕には永遠にみわけがつかない

ある種のものはある種のものに宿命的にそぐわない

歴然たる差を見せつけられる

僕のところに回ってくるどの仕事をとってみても、そこにはよりごのみするほどの差はないのだ。幸か不幸か一般的に物事というのは端っこに行けば行くほど、その質の差が目立たなくなってくる。周波数と同じことだ。あるポイントを越してしまうと、隣接する二つの音のどちらが高いかなんて殆んど聴きわけられないし、やがては聴きわけるまでもなく何も聞こえなくなってしまう。

ライターと詩人は従兄弟のまた従兄弟くらいの間柄の同業者