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エレベータの上昇とともに、停止階の表示が移動するのを見つめながら、日下は小さくため息を 吐いた。
翔田 寛「真犯人 (小学館文庫)」に収録 ページ位置:4% 作品を確認(amazon)
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エレベーター
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......ータに乗った。二人とも無言のまま、額の汗をハンカチで拭う。三階のボタンを押すと、ドアがゆっくりと閉まり、足元がガクンと揺れて動き出した。 今日もひどく蒸し暑い。エレベータの上昇とともに、停止階の表示が移動するのを見つめながら、日下は小さくため息を吐いた。 日下は、改めて須藤勲の死体検案書の内容を思い浮かべた。 創傷の部位性状、左体側腹部の創痕。創痕部は縦約四センチ、横約三ミリ。創傷周囲の組織も損傷が甚だしく、創......
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溜め息・溜息・ため息(ためいき)
溜め息・溜息・ため息・・・気苦労や失望、また、感動したときや緊張がとけたときに、思わず出る大きな息。大息(おおいき・たいそく)。長息(ちょうそく)。
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