白い昼月のような遠い乳房

色も大きさも何でここにお菓子のオレオがっていうこれはないよ。ま、オレオの今はまだましで、最強の時はアメチェ色、知ってる？　アメリッカンチェリーな。あの色、すんごい色な。ただの黒じゃないな。赤が混じった黒っていうかな。大きさもな。なんていうの、乳首だけで、乳首部だけで余裕でペットボトルの口くらいになってさ、先生にあたし、こっれ赤ちゃんの口に入るかなあって真剣に云われたし、今まで何万個も乳首みてきた先生が腕組んでうなるっつうぐらいのもんやった

むっちりとした愛らしい乳首

七月の葡萄の粒のような小さな二つの乳は、これでもこの中に豊穣な実りを約束する腺や神経が絹糸ほどの細さで眠っているのだと思えば、蕾の時から実の形をつけている胡瓜（きゅうり）や南瓜（かぼちゃ）のなり花のように、こましゃくれて見えた。

（ヌードダンサーの）小さな桃色の乳首が揺れ、大きくも小さくもない形のいい乳房が弾むようにふるえた。

そのふくらみに朝日が反射し、白い肌が滑らかに光っている。ふたつの胸の間には、青く深い影が湖のようにたまっている。

瑞々しい裸の背中

乳首には暗紅の広いクマがある

脇の下のくびれからはみ出し毛は、日差しを受けて金色に縮れて光る

うす紅に血の色を透かして、大輪の妖（あや）しい花の初咲きのようでもあれば、気味悪いうごめく生きもののようでもあったあの乳房