石を蹴る馬蹄の音が、戞々 として、曠野の静けさを破つて
芥川龍之介 / 芋粥 ページ位置:58% 作品を確認(青空文庫)
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馬
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前後の文章を含んだ引用
......く走り出した。利仁が急に、鞭を鳴らせて、その方へ馬を飛ばし始めたからである。五位も、われを忘れて、利仁の後を、逐 つた。従者も勿論、遅れてはゐられない。しばらくは、石を蹴る馬蹄の音が、戞々 として、曠野の静けさを破つてゐたが、やがて利仁が、馬を止めたのを見ると、何時、捕へたのか、もう狐の後足を掴 んで、倒 に、鞍の側へ、ぶら下げてゐる。狐が、走れなくなるまで、追ひつめた所で、それ......
単語の意味
馬蹄(ばてい)
馬蹄・・・1.馬の蹄(ひづめ)。
2.馬の蹄(ひづめ)の下につけて、蹄がすれて薄くなるのを防ぐ器具。U字型で鉄製のものが多い。蹄鉄(ていてつ)。
2.馬の蹄(ひづめ)の下につけて、蹄がすれて薄くなるのを防ぐ器具。U字型で鉄製のものが多い。蹄鉄(ていてつ)。
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馬の表現・描写・類語(地上の動物のカテゴリ)の一覧 ランダム5
(乗馬)慌しく己れの上体を米つきバッタのようにゼーロン(馬の名)の鬣(たてがみ)の蔭に翻しながら
牧野 信一 / ゼーロン amazon
馬のたてがみのざらざらした手ざわりが棕梠(しゅろ)の毛のように手にまといつく
野間 宏 / 真空地帯 amazon
馬は、尾と鬣 とを、長く風になびかせながら、ひづめに火花を散らして、まっしぐらに狂奔する。
芥川龍之介 / 偸盗
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(やもり)夜、墨で描いたもののように門灯の表面にくっついている小さい先生
稲垣 足穂 / 弥勒 amazon
それはペットショップのウインドウの中を歩き回る真白い子犬で、その可愛いこと、可愛いこと、生きているヌイグルミのようだ
林真理子 / 言わなきゃいいのに… amazon
(鼠の)小さな、硝子玉のように丸い黒い眼
椎名 麟三 / 永遠なる序章 amazon
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