きりっと搾 り上げたような寒さ
有島武郎 / 或る女(前編) ページ位置:48% 作品を確認(青空文庫)
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寒い・冷気・凍える
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前後の文章を含んだ引用
......々と首を巻いて、甲板に出て行って見た。窮屈な階子段 をややよろよろしながらのぼって、重い戸をあけようとすると外気の抵抗がなかなか激しくって押しもどされようとした。きりっと搾 り上げたような寒さが、戸のすきから縦に細長く葉子を襲った。 甲板には外国人が五六人厚い外套 にくるまって、堅いティークの床 をかつかつと踏みならしながら、押し黙って勢いよく右往左往に......
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寒い・冷気・凍えるの表現・描写・類語(気温のカテゴリ)の一覧 ランダム5
流し場の床に金属に触れたような冷気がたまる
中沢 けい / 野ぶどうを摘む amazon
じっと立っていると体の芯まで冷えそうな寒さ
瀬尾 まいこ「そして、バトンは渡された (文春文庫)」に収録 amazon
今日は何か温かいものが食べたいものなり。
林芙美子 / 新版 放浪記
夢野久作 / ドグラ・マグラ
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湿っぽい冷気が体の芯にまでたっぷり浸み込んでいた。手袋をとっても指先を曲げることはできず、耳は今にもちぎれそうなほどひりひりと痛んだ。体じゅうが質の悪い紙のようにざらついていた。
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 amazon
胸元に湿って貼りついたTシャツを引っ張って、風を通した
平野 啓一郎「マチネの終わりに (文春文庫)」に収録 amazon
夏の暑さが、熱いお茶を飲むように快感
飯田 栄彦 / 昔、そこに森があった amazon
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