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この男の本質は臆病なんだ。損得じゃない。平和な羊の群れの中で暮らしていても、丘の上に狼の姿が見えたら擦り寄っていって仲間を裏切るんだよ。怖いからだ。肉食獣に取り入るタイプなんだよ
伊坂 幸太郎「陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫)」に収録 ページ位置:83% 作品を確認(amazon)
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臆病・気が弱い
長いものに巻かれる性格
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前後の文章を含んだ引用
......。地道さんが裏切らないようにするには仲間になってもらったほうがいい」「何の保険にもならないさ」響野がすぐさま唾を飛ばした。「いいか、雪子がさっきから言うように、この男の本質は臆病なんだ。損得じゃない。平和な羊の群れの中で暮らしていても、丘の上に狼の姿が見えたら擦り寄っていって仲間を裏切るんだよ。怖いからだ。肉食獣に取り入るタイプなんだよ」「それは鋭い意見だと思う」雪子もうなずく。 けれど、成瀬は方針を変えようとしなかった。「地道さんを解放する。今回だけは仲間に入れる」 響野が声高に反対をした。......
単語の意味
姿・形・容・態・躰・體・軆・骵(すがた)
狼(おおかみ)
羊(ひつじ)
姿・形・容・態・躰・體・軆・骵・・・1.身体の形。からだつき。人のからだの格好。衣服をつけた外見のようす。
2.身なり。容姿。
3.目に見える、人の形。人の存在。
4.物の、それ自体の形。物一つ一つの全体的な印象。
5.物事のありさまや状態。事の内容を示す様相。
以下の文字は訓読みで、「すがた」と読める。
[形・容・態・躰・軆・體・骵]
2.身なり。容姿。
3.目に見える、人の形。人の存在。
4.物の、それ自体の形。物一つ一つの全体的な印象。
5.物事のありさまや状態。事の内容を示す様相。
以下の文字は訓読みで、「すがた」と読める。
[形・容・態・躰・軆・體・骵]
狼・・・イヌ科の哺乳動物。形は日本犬に似ており、性格は獰猛な野獣。畑を荒らす動物を捕食するため、日本では神聖視する地域もあった。「大神」が由来。
羊・・・ウシ科の哺乳動物。ヤギに似た、中型の大人しい家畜。らせん形の角がある。毛は灰白色で、柔らかくて巻き縮む。性質は臆病で、集団をつくって生活する。毛は毛織物の原料で、肉は食用。
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ああいうタイプの男は、自分の主人がいなくなれば、次の主人を探して、そいつの顔色を窺うものなんだ
伊坂 幸太郎「陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫)」に収録 amazon
水力電気のようなものですね。水の力に逆らわないでかえってこれを電力に変化して立派に役に立たせる
夏目漱石 / 吾輩は猫である
上司の顔色ばかりを気にして、自分で判断することを放棄し、ありとあらゆる事柄を上司に報告しなければ不安で仕方がない、そういう者がいる。派遣先の職場でもよく見かけた。寄らば大樹の陰に、長いものに巻かれ、声の大きいボスにへつらう。そういうタイプだ。
伊坂 幸太郎「陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫)」に収録 amazon
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兄弟のなかでは比較的引っ込み思案で、小さな頃から目立つ行動をとらぬ子だった、とみな口を揃える。いつも兄や姉たちの後ろにつき、自らの分をわきまえて決して調子に乗らない、そういうタイプだった。
滝口 悠生 / 死んでいない者 amazon
石のような白々しい顔
遠藤 周作「海と毒薬 (角川文庫)」に収録 amazon
ぼくは他人とのあいだに目に見えない境界線を引くようになった。どんな人間に対しても一定の距離をとり、それを縮めないようにしながら相手の出かたを見届けるようになった。人々が口にすることを鵜呑みにしないようになった。
村上春樹「スプートニクの恋人 (講談社文庫)」に収録 amazon
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