二つのうちの一つをえらんで
池波 正太郎「食卓の情景 (新潮文庫)」に収録 ページ位置:91% 作品を確認(amazon)
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......嘘が振返っておもい出されたからだ。それは作者だけの気がかりかも知れぬ。たとえば、登場する武士を江戸藩邸勤務にするか、または国もとで奉公をしていることにするか……二つのうちの一つをえらんで書くわけだが、そのえらび方ひとつで、どうしても書いているものにとって、のみこめなくなって来ることがある。人物の住居を浅草から目黒に変えることだけでも、大変にちが......
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パン屋襲撃の話を妻に聞かせたことが正しい選択であったのかどうか、僕にはいまもって確信が持てない。たぶんそれは正しいとか正しくないとかいう基準では推しはかることのできない問題だったのだろう。つまり世の中には正しい結果をもたらす正しくない選択もあるし、正しくない結果をもたらす正しい選択もあるということだ。このような不条理性──と言って構わないと思う──を回避するには、 我々は実際には何ひとつとして選択してはいないのだ という立場をとる必要があるし、大体において僕はそんな風に考えて暮している。起ったことはもう起ったことだし、起っていないことはまだ起っていないことなのだ。
村上春樹 / パン屋再襲撃「パン屋再襲撃 (文春文庫)」に収録 amazon
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しかし、と言いかけて主任は煙草をふかした。それは、これから言うことに意味があるというそぶりであった。
松本 清張「点と線 (新潮文庫)」に収録 amazon
心の中に大胆な決心が稲妻のように閃き渡る
芥川 龍之介 / 地獄変・邪宗門・好色・薮の中 他七篇 amazon
胸中を占めているのは寸分の揺るぎもない決意
池井戸 潤「民王 (文春文庫)」に収録 amazon
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