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私の顔は、ほどほどに平凡である。祖父ゆずりの丸い鼻は低く、祖母ゆずりの唇はよく見ると厚いが、肌の白さも手伝って全体的にはのっぺりとした印象で、自分でも鏡を見ながら、葉書のようだなあと思うことがある。その上、右目は二重で左目が三重という具合に、統一感もない。《…略…》結婚して化粧をする機会が減った今は、ますます葉書感が増してきた気もする。
本谷 有希子 / 異類婚姻譚 ページ位置:14% 作品を確認(amazon)
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平たい顔・薄い顔
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前後の文章を含んだ引用
......丸まっているせいで、人の顔を見る時はどうしても下から窺うようになり、初対面の人には十中八九不快な印象を与える。鼻は上から押し潰したように長く、唇は薄い。 一方、私の顔は、ほどほどに平凡である。祖父ゆずりの丸い鼻は低く、祖母ゆずりの唇はよく見ると厚いが、肌の白さも手伝って全体的にはのっぺりとした印象で、自分でも鏡を見ながら、葉書のようだなあと思うことがある。その上、右目は二重で左目が三重という具合に、統一感もない。この顔を好きだと言ってくれる男の人も過去に一人や二人いたのだから満足はしているが、結婚して化粧をする機会が減った今は、ますます葉書感が増してきた気もする。 そんな私たちを似ているという人は、まずいないだろう。 それなのに、どうして似ているなんて感じたのか。旦那の髭の剃りあとを横目で見ながら、自分でも不思議に思った......
単語の意味
化粧・仮粧(けしょう・けそう)
化粧・仮粧・・・粧(めか)して(=飾り立てて)化けること。
1.ファンデーションや口紅などを付けて、顔が美しく見えるようにすること。おつくり。
2.物の表面を美しく飾ること。装いを新たにすること。
3.外から見えるところ。外面にあらわれている部分。また、上辺(うわべ)だけのこと。虚飾(きょしょく)。
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陰影の少ない平らな顔を救う頰の深いくぼみ
野間 宏 / 暗い絵「暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)」に収録 amazon
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小川洋子 / 揚羽蝶が壊れる時「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
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