TOP > 暮らしの表現 > 事件・事故 > 争うような声や物音
何やら怒号のような男の声と、地に響くような重い物音が、どこかにこもって聞こえた。 何だ……? 尋恵は思わず身をすくめた。それくらい物騒な気配が神経をざわざわと刺激した。 音は数秒続いて止んだ。それからも断続的にこもった物音がしたが、やがてそれも聞こえなくなった。
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 ページ位置:70% 作品を確認(amazon)
この表現が分類されたカテゴリ
争うような声や物音
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
...... その花瓶を和室に運ぶ。満喜子の花が来たら祭壇の脇に置くことにして、これは窓側にでも置いておこうか……そう考えながら、花瓶を台の上に下ろした。 そのとき……。 何やら怒号のような男の声と、地に響くような重い物音が、どこかにこもって聞こえた。 何だ……? 尋恵は思わず身をすくめた。それくらい物騒な気配が神経をざわざわと刺激した。 音は数秒続いて止んだ。それからも断続的にこもった物音がしたが、やがてそれも聞こえなくなった。 隣の家からだろうか。 外に出るのは何となくためらわれた。まだ俊郎も勲も帰ってきていない。昼間のこともあって、武内とは今日のところ、あまり顔を合わせたくない気分......
単語の意味
怒号(どごう)
怒号・・・怒って、大きな声で叫ぶこと。また、その声。
ここに意味を表示
争うような声や物音の表現・描写・類語(事件・事故のカテゴリ)の一覧 ランダム5
このカテゴリを全部見る
「事件・事故」カテゴリからランダム5
(無罪になったがやはり犯人では?)捜査当局にとって冤罪者である彼はジョーカーですよ。我々は一度お手つきをしてしまった。二度目は許されない。確たる証拠がなければこのカードはめくれないんです。
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
その音はワアン、ワアンと 島いっぱいに吠えていた。
林芙美子 / 新版 放浪記
火事がホンの狂言のようにすぐ鎮まる
徳永 直 / 太陽のない街 amazon
同じカテゴリの表現一覧
事件・事故 の表現の一覧
暮らしの表現 大カテゴリ