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彼は重心が傾いているような立ち方で腰に手を当て、苦々しげな顔をしている。表情と態度によって、人はこんなに遠くに見えるものかと思った。どんな感情も透過させない煙幕が二人の間に張られているような寒々しさがあった。
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 ページ位置:44% 作品を確認(amazon)
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不仲・仲が悪い・犬猿の仲
揉め事・紛争・喧嘩
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前後の文章を含んだ引用
......まどかの着替えを用意していると、俊郎が気だるそうな様子で部屋に入ってきた。「あのさ、お前、今日から下で寝てくれよな」 出し抜けに言われて、雪見は俊郎を見返した。彼は重心が傾いているような立ち方で腰に手を当て、苦々しげな顔をしている。表情と態度によって、人はこんなに遠くに見えるものかと思った。どんな感情も透過させない煙幕が二人の間に張られているような寒々しさがあった。「別にいいよ。どうせここんとこ、下で寝てるほうが多いんだし。けど、中野君の言うことを本気にするのだけはやめてくれない? 私と彼とどっちを信用するの?」「じゃあ、......
単語の意味
苦々しい(にがにがしい)
腰(こし)
苦々しい・・・とても不快。すごくイヤ。
同じ漢字を重ねることで、語調を整えて意味を強めた表現。
同じ漢字を重ねることで、語調を整えて意味を強めた表現。
腰・・・1.胴体の下の方の部分で、上体と下肢(かし)をつなぐ部分。座る姿勢をとったとき、骨盤あたりの折り曲がる部分を漠然という。ウエスト。
2.衣服やはかまの腰にあたる部分。
3.あらゆる物の、腰に相当する部分。中ほどより少し下の部分。
4.紙や布などの、しなやかで破れにくい性質。
5.餅(もち)や粉などの、粘りや弾力。
6.刀や袴など、腰につけるものを数えるときの単位。「刀ひと腰」「袴ひと腰」
7.何かをする際の姿勢や構え。「及び腰」「けんか腰」など。
2.衣服やはかまの腰にあたる部分。
3.あらゆる物の、腰に相当する部分。中ほどより少し下の部分。
4.紙や布などの、しなやかで破れにくい性質。
5.餅(もち)や粉などの、粘りや弾力。
6.刀や袴など、腰につけるものを数えるときの単位。「刀ひと腰」「袴ひと腰」
7.何かをする際の姿勢や構え。「及び腰」「けんか腰」など。
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讐敵(しゅうてき)のように憎悪し合うほど険悪きわまる仲
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彼女と佃との間に戦端の開かれた
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救いようのないくらいの喧嘩
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重量級のボクサーに挑む軽量級のボクサーのようなものだ。
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