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......いてもスタイルの良い娘だなとは思っていたが、こんなに可愛い子だったとは。衝撃的な鮮やかさ、高校生のなかに大人の女性が紛れこんだかのように、彼女は完成されていた。整いすぎて却って特徴がなく、覚えにくいほどの目鼻立ちは、成長期特有の子どもっぽい歪みや不均一さはみじんもなく、すっきりとしている。唯一手足だけが胴体より先に成長し、長く伸びて、か細く所在なさげにぶらつき、少年のようだった。「十一時まで」「よく知ってるね。どこで聞いたの？」　声をひそめている......