小見浦は、移り気な変わった男で、話は虚実が複雑に癒着していて、嘘だけを引き剥がそうとすると、事実まで破れて判読できなくなりそうなところがあった。
平野啓一郎「ある男」に収録 ページ位置:46% 作品を確認(amazon)
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嘘つき・虚言癖
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......X〟との関係について再度尋ねると、小見浦は、コントか何かのようにそっぽを向いて口笛を吹き始め、そのまま面会を中断して、以後、城戸の手紙は無視するようになった。 小見浦は、移り気な変わった男で、話は虚実が複雑に癒着していて、嘘だけを引き剥がそうとすると、事実まで破れて判読できなくなりそうなところがあった。 城戸は、性格的なものというより、幾らか病的なものも感じて、しばらく様子を見るために連絡を取らずにいたが、やがて向こうから、彼が差し入れした『アサヒ芸能』のヌー......
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約束なんか履行 した事がない。
夏目漱石 / 吾輩は猫である
こみいったうそがつけるタイプ
吉本 ばなな / キムチの夢「とかげ (新潮文庫)」に収録 amazon
あいつは生まれてこの方、本当のことよりもでまかせを口にした回数のほうが多いな
伊坂 幸太郎「陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫)」に収録 amazon
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イタチのように何度も振り返って、確かめてから入る
徳永 直 / 太陽のない街 amazon
うす汚い乞食坊主のように、かしこまって
伊藤 整 / 灯をめぐる虫「伊藤整作品集〈第7巻〉火の鳥,灯をめぐる虫,たわむれに,生きる怖れ (1958年)」に収録 amazon
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