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座り姿勢の表現・描写・類語
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（椅子に座ったまま、）背筋をまっすぐに伸ばし、両手を膝の上に揃えて置き、顎を引いていた。まるで記念撮影のポーズでも取っているみたいに、その姿勢はぴくりとも動かない。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 2 amazon
（椅子に座り、）机の上にうつぶせになって、親鳥が巣を守るみたいに紙屑の山を腕で抱え込んだ。
綿矢 りさ / 蹴りたい背中 amazon
三角座りの形、大小はさまざまで、でもどれも使いさしの消しゴムみたいに不格好。
綿矢 りさ / 蹴りたい背中 amazon
机にはじめて座った小学生のように、姿勢がいい。
伊坂 幸太郎 / グラスホッパー 角川文庫 amazon
渚では逆巻く濃藍色の背景の上で、子供が二人湯気の立った芋を持って紙屑のように坐っていた。
横光 利一 / 春は馬車に乗って amazon
この演技力の乏しい男は、無能な狂言師のように素顔でぼう然とすわっている。
司馬 遼太郎 / 国盗り物語（一）（新潮文庫） 国盗り物語（新潮文庫） amazon
どこにも、寸分の隙のない坐り方というものは、銅像を眺めているようなものである。
林 芙美子 / めし amazon
一つの置物のように端然と坐って
室生 犀星 / 性に眼覚める頃 amazon
椅子の背もたれに目一杯体重を掛け
横山 秀夫「クライマーズ・ハイ (文春文庫)」に収録 amazon
右の脚 の上へ左の脚をのせたまま
芥川龍之介 / 河童 青空文庫
今まで堅くしていたひざをくずしてあぐらをかいた。
有島武郎 / 生まれいずる悩み 青空文庫
椅子の奥に深く腰を落してもたれ
宮本百合子 / 伸子 青空文庫
二つの膝をかためるようにして座蒲団の上に坐り
宮本百合子 / 伸子 青空文庫
椅子に腰かけるのがきらいで、ソファの上にも田舎のおばさんよろしくちょんと坐ってしまう。
石井 好子「巴里の空の下オムレツのにおいは流れる (河出文庫)」に収録 amazon
背なかを丸くして、坐禅をくむように手を重ねたきり
吉川英治 / 銀河まつり 青空文庫
マングースみたいな格好でステレオ・セットの前に座りこんで、ひとつひとつのスイッチをためした。
村上春樹 / ファミリー・アフェア「パン屋再襲撃 (文春文庫)」に収録 amazon
正座で痺れた足を休めるようにあぐらをかいていた
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
エレヴェーターの奥の角に座り込んで、左右の壁に体を支えてもらった。
平野 啓一郎「マチネの終わりに (文春文庫)」に収録 amazon
肘掛け椅子に埋まってこれからのことを考えている
池井戸潤「下町ロケット (小学館文庫)」に収録 amazon
階段状の観覧席の真中あたりに、わたしは引っ掛かるようにして坐っている。
小川洋子 / ダイヴィング・プール「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
椅子の中に深く沈みこみ
村上春樹「スプートニクの恋人 (講談社文庫)」に収録 amazon
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