体を横たえるの表現・描写・類語

石像みたいにごろりと横たわる

僕らはすっかり満腹し、温かさに躰（からだ）を軟体動物のそれのようにぐにゃぐにゃにし、板の間の藁の上へ毛布をかぶって横たわった

板のように身動ぎもせずに横たわっている

熟睡でもしているように動かない

虫が死んだように、横になったまま動かない

体を投げ出すように横たえる

水から揚げられた魚のように、ただ荒い息だけして横たわっている

生きる屍のように横たわる

（横になった姿が）死んだ犬みたいにぐったりと足を開げ、投げ出している

屍のように横たわる

小犬のように転がり回ってふざける

眠りにつく前に、アルコールで神経の高ぶりをほぐしておく必要がある。

掛け布団を顎の下まで引っ張り上げたまま

寝袋の中で蝉の幼虫のように身体を丸く縮め、暗い天井を見上げた。

棒杭のように身体を投げ出し

眠った子供はだらりとして、固体から半分液体になりかかっているように圭子の両腕の真中に垂れた。

蒲団から亀のように首を出す

（赤んぼは）火にあぶったスルメのように、ふんぞり返ってしまって

まるで浜辺にうちあげられた人魚のようにしっかりとタオルにくるまったまま

その少女は艶々（つやつや）した夥（おびただ）しい髪毛（かみのけ）を、黒い、大きな花弁（はなびら）のような、奇妙な恰好に結んだのを白いタオルで包んだ枕の上に蓬々（ぼうぼう）と乱していた。

豚のようにゴロゴロしていた

丸太棒のように棚（たな）の中に横倒れに倒れる

枯菊の上に背（せ）を山にして欠伸（あくび）をしている。

ダッシュボードに脚を投げだしてシートに身を沈め、おなかの上で両手を組んでいた。

長椅子には頭の禿げかけた中年男が乾燥魚みたいな格好で寝転んでいた。

蚕のように、各〻の棚の中に入ってしまうと、誰も一口も口をきくものがいなかった。

（午後の穏やかな日差しが射す部屋で、）長椅子の上に横たわった。 　彼女の両手は組合わされて頭の下にあった。その下にクッションがかさなって柔かく心持よく押しつけられている。肱かけの部分が高いので、長椅子は彼女の眼のところに程よい陰翳を与えた。暖かい……室内は絶対に物音せず、わずかに、開いた窓から気にならない程度に市街のどよめきが流れて来る……神経を撫で和らげられるので、伸子は眠いようになった。

蒲団は、内に横わっている人間の体なりにもり上っている。

横になり体を楽にする

じりじりと照りつける陽の光と腹匍（はらば）いになった塚の熱砂の熱さとが、小初の肉体を上下から挟（はさ）んで、いおうようない苦痛の甘美（かんび）に、小初を陥（おとしい）れる。

蒸暑い体を冷たい土に寝せている

（布団に）簑虫（みのむし）のようにくるまって

（坑夫の昼休み）自分達が掘りかえした石炭土の上にゴロリと横になると、バクバクまるで金魚のように空気を吸ってよく眠った。まるでゴリラの群のようだった。

私は木賃宿の蒲団に静脈を延ばしている

木賃宿の片隅に、この小さな私は、汚れた蒲団に寝ころんで、壁に張ってある大黒さんの顔を見ながら、雲の上の御殿のような空想をしている。

私は頭の下に両手を入れると、死ぬる空想をしていた。

天保山（てんぽうざん）の安宿の二階で、何時（いつ）までも鳴いている猫の声を寂しく聞きながら、私は呆（ぼ）んやり寝そべっていた。

私は蒲団を顔へずり上げて固く瞼（まぶた）をとじた。何もかもいやいやだ。

フッと眼を覚ますと、せまい蒲団なので、私はたい子さんと抱きあってねむっていた。二人とも笑いながら背中をむけあう。

二日も私は御飯を食べない。しびれた体を三畳の部屋に横たえている事は、まるで古風なラッパのように埃（ほこり）っぽく悲しくなってくる。生唾（なまつば）が煙になって、みんな胃のふへ逆もどりしそうだ。

（横になって泣く）耳の中へゴブゴブ熱い涙がはいって行く。

寝ている宇野浩二の真似でもしてみようかと思うけれども、ふとっているので、すぐ、両肘（りょうひじ）がしびれて来るに違いない。

背もたれに首を載せて目を閉じた。

何だかやる気が出なくてベッドに横たわっていた。

横たわっているためにひろがった乳房

帝国重工の提案、社内会議での、唐木田と山崎のやりとり──。仰向けになっていると、その日一日に起きた様々な事柄の断片が浮かんできては消えていく。

現メンバーは皆、背もたれにどっしりと体を預け、そのまま眠れるような体勢をとっている。大きく開いている真由の口からは、今にも 涎 が垂れてしまいそうだ。

（ベッドで横になる）わたしは両方の掌を頭の下で組んで軽く目を閉じた。ベッドにふんわり抱きかかえられたように、身体が軽かった。

両手を組んで枕のように頭の後ろに当てた。

彼女は自分の胸の上で両手を組み合わせる。

（横になって考える）毛布に身を埋ずめて黒い虚空を睨んだ。

体を横たえて、眠りが訪れてくるのをじっと待っていた。