日本語表現インフォ > 風景表現 > 水面・水中・水辺 > 海岸・砂浜・波打ち際
海岸・砂浜・波打ち際の表現・描写・類語
浪打ち際へ近づくにつれ、だんだん磯臭さも強まり出した
芥川龍之介 / 蜃気楼 amazon
海岸には、光線がぎっしり詰まって、まぶしくて何も見えない位だった
堀辰雄 / 麦藁帽子 amazon
砂浜は白々とひろがって、見通しがよくきいた
三島由紀夫 / 真夏の死 amazon
耳元で、しきりに風が鳴っている。冷たくはないが、たっぷりと潮を含んでいるため、頬へ手をやると粘つく感触が指先に残る
原田宗典 / すれちがうだけ「しょうがない人」に収録 amazon
まだ海水は冷たいですが、裸足になって、波打ちぎわを走り廻り、やってくる波の水を蹴ちらすのも何となく愉快なものです。
武者小路実篤 / 若き日の思い出 amazon
小川の岸が絶えず日光の波に洗われている
檀 一雄 / リツ子その愛・その死 amazon
クサリのように点々、黒くつながっている渚の岩
山本 有三 / 波 amazon
風が汀(なぎさ)の潮騒とともに胸の中を吹き抜けて行く
島尾 敏雄 / 出孤島記 amazon
浜に打ち上げられた陶器やガラスの破片が、まんまるく珠玉のように研がれている
宮尾 登美子 / 楊梅(やまもも)の熟れる頃 amazon
湾曲した海岸線に沿って並ぶ外灯と街明かりが、コンパスで描いた弧のように数キロも連なる
泉 優二 / さよならと言ってくれ amazon
水に浸されて銀のように光っている岸の草
長塚 節 / 土 amazon
潮の香が濃い蜜になってやわらかく自然を包む
畑 正憲 / 天然記念物の動物たち amazon
(浜辺でオイルを塗りうつ伏せになった女)彼女は若い細身のイルカのようにつるつるしていた
村上 春樹 / ダンス・ダンス・ダンス(下) amazon
(ハワイのビーチでウトウトして)汗が日焼けオイルと混ざり合って頬をつたい、耳元からぽとぽとと地面に落ちた。様々な種類の音が波のように寄せたり引いたりした。時々それに混じって自分の心臓の鼓動が聞こえた。僕の心臓もまた地球の巨大な営みの内の一つなんだという気がした。
村上 春樹 / ダンス・ダンス・ダンス(下) amazon
(寄せては返す波)なぎさでは、真珠のレース編みのように、みなわが花をさかせていた。
庄野 英二 / 星の牧場 amazon
海中に突き入った陸地と海そのものの界 とも言うべき瀬
有島武郎 / 生まれいずる悩み 青空文庫
海岸にしては大きい立木が所どころ繁っている。
梶井基次郎 / 城のある町にて 青空文庫
砂浜の汚い藻 の上をふんで歩いている
林芙美子 / 新版 放浪記 青空文庫
(海辺の家)目覚めると波音がはじめに耳に入ってくるというのは変な感じだった。
吉本 ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録 amazon
(海の家)ビーチに並ぶ白いいすとテーブル。パラソル。ブルーのテーブルクロス。その上にくっきりと光と影をわける、南国の陽ざし。
吉本 ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録 amazon
青空を背にする椰子の木
平野 啓一郎「マチネの終わりに (文春文庫)」に収録 amazon
長い浅瀬を、なだらかな波が寄せては返す
平野 啓一郎「マチネの終わりに (文春文庫)」に収録 amazon
「鬼の洗濯板」と呼ばれる 細波 のような起伏の磯
平野啓一郎「ある男」に収録 amazon
(ヌーディストビーチ)まれたままの裸で朝の真っ青に澄み切った海を泳ぐのはたとえようもなく素晴らしい気分だった。まるで別の世界にまぎれこんでしまったみたいだったわ。
村上春樹「スプートニクの恋人 (講談社文庫)」に収録 amazon
真っ白い砂と青と激しい波のコントラストが美しかった。
よしもとばなな / 銀の月の下で「まぼろしハワイ」に収録 amazon
海浜の 鄙びた町の風景である。 ポンポンとのどかに弾む焼玉エンジンの音までが耳の奥に響いて来る。
阿刀田 高 / 捩れた夜「ナポレオン狂 (講談社文庫)」に収録 amazon
窪んだ砂漠のように雨に垂れこめられた浜は 荒寥 とひろがり
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
渚 が白く弧を描いて、
昇平, 大岡「野火(のび) (新潮文庫)」に収録 amazon
あと 53 個の表現が登録されています
ログインして全部見る
ログインして全部見る
類似・関連の強い・参考になる表現 |
海沿いの町水辺 |
同じカテゴリの表現一覧
水面・水中・水辺 の表現の一覧
風景表現 大カテゴリ