思いついた時は面白そうな気がしたが、何日か寝かしてみると怒られる気しかしない。 こうやって僕は自分と誰かの眼の 狭間 で折り合いをつけてなにかをもがれていくのだろうか。
又吉直樹「劇場(新潮文庫)」に収録 ページ位置:17% 作品を確認(amazon)
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折り合いをつける
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......再び鉄槌が振り下ろされると、劇場全体になにかが蠢くような小さな振動音が鳴り、再生が始まる。すると、人を舐めくさった馬鹿な踊りと映像が轟音で永遠に続くという内容。思いついた時は面白そうな気がしたが、何日か寝かしてみると怒られる気しかしない。 こうやって僕は自分と誰かの眼の狭間で折り合いをつけてなにかをもがれていくのだろうか。いや、自分から生まれた発想が本当に自分を突き動かす力を持っていたら、僕は他人の評価など構わずに、なんでもやってしまうだろう。結局そこまでの水準に達していないのだ......
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押し問答のすえ、結局北村は承諾してしまった。
阿刀田 高 / 甲虫の遁走曲(フーガ)「ナポレオン狂 (講談社文庫)」に収録 amazon
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ときどき、自分がこれまでずっと見当違いなことをやり続けてきたような気がしてきて、すごく恐くなるの。夜中に生々しい夢を見てはっと目が覚めて、しばらくのあいだいったいなにが本当の現実なのかわからなくなることってあるでしょう──ちょうどそんな感じ。
村上春樹「スプートニクの恋人 (講談社文庫)」に収録 amazon
快調に行きすぎて困るくらい、仕事が実に気持ちよく進む
中島 敦 / 李陵 amazon
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