棒のような腕
小川洋子 / 揚羽蝶が壊れる時「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 ページ位置:83% 作品を確認(amazon)
この表現が分類されたカテゴリ
細い、華奢な腕
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......唇を嘗めた。顔面の皺が虫のように動いた。「あの、何でしょうか。」 わたしの声はかすれていた。老人の表情は変らなかった。そのまま通り過ぎようとした時、老人はさっと棒のような腕をのばして、わたしの手首に触れた。リンゴの入った紙袋が、ささやくような音を立てた。それからすぐに、彼は扉を閉めてしまった。手首に、粉っぽい感触が残っていた。『新......
ここに意味を表示
細い、華奢な腕の表現・描写・類語(腕のカテゴリ)の一覧 ランダム5
このカテゴリを全部見る
「腕」カテゴリからランダム5
両腕でしっかり自分の胸を抱き込むようにしながら、じっと前方を見据えて動かない。
宮本百合子 / 伸子
ズボンのポケットに棒のように腕をつッこんで
小林多喜二 / 蟹工船
横にひろげた両腕を鶏が羽ばたくように波打たせる
三浦 哲郎 / モーツァルト荘 amazon
同じカテゴリの表現一覧
腕 の表現の一覧
人物表現 大カテゴリ