その小さな事件もまた私の過去の月日の中へ流れて行ってしまいました
林芙美子 / 新版 放浪記 ページ位置:63% 作品を確認(青空文庫)
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昔・過去
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......その恋愛は、私との愛情がまだ終りをつげないうちにほろんで亡くなってしまいました。この恋愛に破れた時は、生きる自信がなくなってしまったような気持ちでした。だけど、その小さな事件もまた私の過去の月日の中へ流れて行ってしまいましたけれども、私はチエホフの可愛い女のように、何かに寄りすがらなければ生きて行けない女であるらしい。――私は肉親と云うものには信を置かない。他人よりも始末が悪いから......
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昔・過去の表現・描写・類語(時間・スピードのカテゴリ)の一覧 ランダム5
消えかかる過去は、夢同様に価の乏しい幻影に過ぎない
夏目 漱石 / 門 amazon
ずっと昔に死んでしまった時間の断片
村上 春樹 / 1973年のピンボール amazon
人は、変えられるのは未来だけだと思い込んでる。だけど、実際は、未来は常に過去を変えてるんです。変えられるとも言えるし、変わってしまうとも言える。過去は、それくらい繊細で、感じやすいものじゃないですか?
平野 啓一郎「マチネの終わりに (文春文庫)」に収録 amazon
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時間は驚くほどゆっくりと流れた。それは天に向けてそびえ立つ巨大な機械装置の一個のボルトを思わせる冷ややかで硬質な三十分だった。
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 amazon
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