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とても説明できぬ 疼くような感覚──まぶたの裏にあの長いあまりに怖ろしかった海や、訪れた港が一時に浮びあがり、胸は苦しいほど締めつけられます。
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 ページ位置:9% 作品を確認(amazon)
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心の傷・トラウマ
忘れられない・心に強く残る
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......しています。じっとして自分が今、あなたたちの知らぬ、あなたたちの一生涯、訪れもしないこの極地に来ているのだという感覚をじっと味わっているのです。それは、あなたにとても説明できぬ疼くような感覚──まぶたの裏にあの長いあまりに怖ろしかった海や、訪れた港が一時に浮びあがり、胸は苦しいほど締めつけられます。たしかにこの誰も知らぬ東洋の町に今、いるということが、夢のようでもあり、いや夢でないのだと思うと、それは奇蹟だと大声をあげて叫びたくなります。本当に私は澳門にい......
単語の意味
胸(むね)
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幼心には処理しきれないほどのトラウマを背負う
綿矢 りさ / かわいそうだね?「かわいそうだね? (文春文庫)」に収録 amazon
死に追いつめられた一夜の恐怖を忘れることができない
伊藤 整 / 青春 (1960年) amazon
ぱたん、ぱたん、と頭の戸が次々に開く。不用意に記憶を辿っていくとまずいぞ、と気づいた時には、すでに、開くべきではない戸も開いている。出てくるのは、「助けて」と縋るような目で懇願してくる少年の顔だ。
伊坂 幸太郎 / マリアビートル amazon
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村上 春樹 / 1Q84 BOOK 3 amazon
この数週間に起きた様々な出来事がエンドレステープのように頭を巡り、酔いに拍車をかける
原田 宗典 / 十九、二十(はたち) amazon
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