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前後の文章を含んだ引用

......箱へ捨ててしまって、新しいソックスをはいてくるべきだったわ、とわたしは思った。　わたしたちはダブルスを組んで試合をした。わたしが前衛でサトウが後衛になるたびに、彼の視線が全部ソックスに集まっているような気がした。汗ばんだ掌が、ふくらはぎにぴったりはりついているようだった。　その時サトウが、エースを決めたあと信じられないという作り顔をしたのかどうか、わたしはソックスに気を取られて気付かなかった。　確かにわたしたちにも、輝かしい始ま......

単語の意味

視線（しせん）

手の平・掌（てのひら）

膨ら脛・脹ら脛・膨脛・脹脛（ふくらはぎ）

視線・・・目と、目が見ようとしているモノとを結ぶ線。目が見ている方向。見つめている方向。

手の平・掌・・・手首から先の、物を握ったときに内側になる面。掌（たなごころ）。

膨ら脛・脹ら脛・膨脛・脹脛・・・足の脛（はぎ、＝すね）の後方の、膨・脹（ふく）らんでいる部分。すねの後ろ側の柔らかい部分。腓（こむら）。