体の関節がことごとくいたんで、寝がえりを打つのさえ一人ではできなくなった。
宮本百合子 / 伸子 ページ位置:12% 作品を確認(青空文庫)
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関節痛
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前後の文章を含んだ引用
......次第に亢進した。三日目など側に見ている伸子さえ息が楽でないほど、病人は苦しそうであった。咳はほとんど出ない、ただ四十度を上下する熱と烈しい頭痛が襲うのであった。体の関節がことごとくいたんで、寝がえりを打つのさえ一人ではできなくなった。それでも、佐々は一言の苦痛も娘には訴えず、耐えようとしている。――父親の情愛から生じたその忍耐はかえって伸子の魂を圧しつけた。父は病弱い人であった。母でもいたら......
単語の意味
体(からだ)
体・・・頭・胴・手足など、肉体全体をまとめていう言葉。頭からつま先までの肉体の全部。身体。体躯。五体。健康。体力。
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重く節々の軋むような疼痛が全身にしがみつく
坂口 安吾 / 母の上京 amazon
体の関節がことごとくいたんで、寝がえりを打つのさえ一人ではできなくなった。
宮本百合子 / 伸子
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肋膜(ろくまく)の痛みを幾度か胸に感じた。それは、厚いけだものの皮で胸をしめつけられるような痛みであった。
田宮 虎彦 / 絵本 (1954年) amazon
血の奔流のむずがゆさ
村松 友視 / 由比正雪 amazon
(注射が下手な結核医が打つと)胸に 罅 のはいったような痛みが走る
遠藤 周作「海と毒薬 (角川文庫)」に収録 amazon
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