柿色のネクタイの結び目は不自然なほど大きい。
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 ページ位置:2% 作品を確認(amazon)
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ネクタイ
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前後の文章を含んだ引用
......野見山は頷くより小さく首を動かしてみせた。 胸を反らせるようにして椅子の背に身体を預け、腕を尊大に組んでいる。三つぞろいの濃紺色のスーツは彼のトレードマークだ。柿色のネクタイの結び目は不自然なほど大きい。顔は顎の尖った逆三角形で、自信家らしい眼つきは相変わらず。今にも皮肉が出てきそうな片側に歪んだ薄い唇も相変わらずだ。 今日の判決で、あの食えない表情がどう変わる......
単語の意味
柿色(かきいろ)
柿色・・・熟した柿の色。赤みを帯びた橙色のこと。
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今までしめていたネクタイは、テーブルの上に置いてみると、思っていた以上にくたびれて見えた。気がつかないまま続けていた不適切な習慣のようにも見える。
村上 春樹 / 色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 amazon
ネクタイの柄は、腕の悪い画学生が、素麺(そうめん)がのびてもつれたところを心象的に描写したものかもしれない。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 2 amazon
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(金の鎖のアンクレット)彼女の細い足首が宙に浮きその鎖がさらさらと揺れる
山田詠美「新装版 ハーレムワールド (講談社文庫)」に収録 amazon
淡いブルーのカーディガンを羽織った。カーディガンはまるで雲のきれはしのようにふわりとして軽そうだった。
村上春樹 / 双子と沈んだ大陸「パン屋再襲撃 (文春文庫)」に収録 amazon
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