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彼の顔つきがいつもとはまったく違っていることに気がついた。奇妙に表情がなく、目の焦点があっていない。視線に奥行きというものがない。
村上春樹「スプートニクの恋人 (講談社文庫)」に収録 ページ位置:87% 作品を確認(amazon)
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きょとんとした目つき・虚ろな眼差し
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前後の文章を含んだ引用
......ずねてみた、「どうしてホッチキスなんだ?」 にんじんはそれまで床をじっと見ていたが、静かに顔をあげてぼくを見た。でもなにも言わなかった。そのときに初めてぼくは、彼の顔つきがいつもとはまったく違っていることに気がついた。奇妙に表情がなく、目の焦点があっていない。視線に奥行きというものがない。「誰かに脅されてやったわけじゃないのか?」 にんじんはやはり返事をしなかった。ぼくの言っていることが理解されているのかどうかさえわからない。ぼくはあきらめた。今......
単語の意味
顔付き(かおつき)
視線(しせん)
視線・・・目と、目が見ようとしているモノとを結ぶ線。目が見ている方向。見つめている方向。
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日に向かって目を閉じた時に綾 をなして乱れ飛ぶあの不思議な種々な色の光体
有島武郎 / 或る女
「性欲というのは理解するものじゃない」とぼくはいつもの穏当な意見を述べた。「それはただそこにあるものなんだ」 そう言うと、すみれはなにか珍しい動力で作動する機械でも見るみたいに、しばらくぼくの顔を検分していた。
村上春樹「スプートニクの恋人 (講談社文庫)」に収録 amazon
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