小禽 の群れが放たれた矢のように、やはり隠れ家を求めて飛んでいく。
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 ページ位置:33% 作品を確認(amazon)
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鳥類
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前後の文章を含んだ引用
......つ多くなり、やがて、草原いっぱいにハープの糸のような雨の幕がひろがってゆきました。すぐ近くに黒いこんもりとした雑木林のあるのを見つけて私はそこに逃げこみました。小禽の群れが放たれた矢のように、やはり隠れ家を求めて飛んでいく。椎の葉に雨がぶつかり、小石を屋根にちらしたような音があちこちから聞えてきました。雨はあわれな私の野良着をずぶ濡れにし、銀色の雨しぶきのなかで、樹々の梢が海草のよ......
単語の意味
小禽(しょうきん)
小禽・・・小形の鳥。小鳥。
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