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(回想録を書く)愛した、という強烈な記憶だけが絡まり合い、ほつれ合って、丸まった毛糸玉のようになってしまっているのを丹念にほどいていく
小池真理子「愛するということ (幻冬舎文庫)」に収録 ページ位置:18% 作品を確認(amazon)
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思い起こす・記憶をたどる
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前後の文章を含んだ引用
......の形を取っていながら、実は違う。わたしが自分自身に向けて書く、回想録のようなもの。わたしの中を吹き荒れる嵐を鎮めるために、自分で処方した安定剤にも似たもの……。愛した、という強烈な記憶だけが絡まり合い、ほつれ合って、丸まった毛糸玉のようになってしまっているのを丹念にほどいていくための、ささやかな秘密の儀式……。 思いの丈を書くだけ書き尽くすと、少し気持ちが収まってくる。わたしはそれを何度か読み返す。煙草を吸い、ため息をつく。そして思い......
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及川隆一はちらと、志津子が、先日教えた彼女の家を頭に描いた。
野間宏 / 崩解感覚「暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)」に収録 amazon
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君は妙に力強い印象を私に残して、私から姿を消してしまったのだ。
有島武郎 / 生まれいずる悩み
記憶の底から喚 び起す。
夏目漱石 / 吾輩は猫である
突如ひとつの記憶がフラッシュバックしてきた。 家で、母が泣いているときの記憶だった《…略…》。涙の記憶、映画の回想シーンにフィルターがかかるように、記憶の湖の透明な水面から浮かび上がってきた。
吉本 ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録 amazon
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