(子供が)象のことを鼻巻き象(と呼んでいた)
梶井基次郎 / 城のある町にて ページ位置:55% 作品を確認(青空文庫)
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象(ぞう)
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前後の文章を含んだ引用
......近くの畑まで猪 が芋を掘りに来たりする。芋は百姓の半分常食になっていた。その時はまだ勝子も小さかった。近所のお婆さんが来て、勝子の絵本を見ながら講釈しているのに、象のことを鼻巻き象、猿のことを山の若い衆とかやえんとか呼んでいた。苗字 のないという子がいるので聞いてみると木樵 の子だからと言って村の人は当然な顔をしている。小学校には生徒から名前......
単語の意味
象(ぞう)
象・・・ゾウ科の哺乳動物。巨大で全身灰色、長い牙を持つ。最大の特徴である自由に屈伸する長い鼻は、人間の手と同じように物を掴むことができる。「象」の字は象の姿の象形文字。アジア象は基本的に穏やかな性格で、家畜として飼育される。
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象が前足を百姓娘のはにかみのように内輪につぼめ
川端 康成 / 春景色「伊豆の踊子・温泉宿 他四篇 (岩波文庫)」に収録 amazon
(象が)後足を鳥居のように拡げて尿をした。
川端 康成 / 春景色「伊豆の踊子・温泉宿 他四篇 (岩波文庫)」に収録 amazon
(象の足枷)象がその足枷を気にしていたのかどうかは僕にはよくわからない。しかし少くとも表面上、象は自分の足にまきつけられたその鉄塊にはまったく関心を払っていないように見えた。
村上 春樹 / 象の消滅「新装版 パン屋再襲撃 (文春文庫)」に収録 amazon
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藁のむれたような匂いを躰(からだ)いちめんからたてている
大江健三郎 / 芽むしり仔撃ち amazon
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