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「あなたは食いしん坊だから、料理の随筆を書いてみたらどうか」
石井 好子「東京の空の下オムレツのにおいは流れる (河出文庫)」に収録 ページ位置:35% 作品を確認(amazon)
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食いしん坊・ 食い意地が張っている
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......ろう。 この冬は、一度もなべ料理をしなかった。いっしょになべをつっつく相手がいなくなってしまったから。◆ 東京の空の下オムレツのにおいは流れる 花森安治先生から「あなたは食いしん坊だから、料理の随筆を書いてみたらどうか」といわれたのは、昭和三十六年である。これは、戦後はじめて、パリで砂原美智子さんと同じアパートに住んでいたときのことを書いた随筆が目にとまっての話だった。 それに......
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「あなたは食いしん坊だから、料理の随筆を書いてみたらどうか」
石井 好子「東京の空の下オムレツのにおいは流れる (河出文庫)」に収録 amazon
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(心の渇き、誰にでもいいから抱かれたい)あゆみは大きな欠落のようなものを内側に抱えていた。それは地球の果ての砂漠にも似た場所だ。どれほどの水を注いでも、注ぐそばから地底に吸い込まれてしまう。あとには湿り気ひとつ残らない。どのような生命もそこには根づかない。鳥さえその上空を飛ばない。何がそんな荒れ果てたものを彼女の中に作り出したのか(。《…略…》)彼女はその致命的な欠落のまわりを囲うように、自分という人間をこしらえてこなくてはならなかった。作り上げてきた装飾的自我をひとつひとつ剥いでいけば、そのあとに残るのは無の深淵でしかない。それがもたらす激しい乾きでしかない。《…略…》その無は定期的に彼女のもとを訪れてきた。《…略…》そんなとき、彼女は誰でもいい誰かに抱かれないわけにはいかなかった。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 2 amazon
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