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私の口のほうに二人の舌があるのは初めてのことだった。私は伊吹の舌を奏でるように、伊吹の口の中をゆっくりと泳いだ。何で舌を絡めるのか、初めてわかったような気がした。  唾液が震えて、私の感情と一緒に、伊吹の中に流れ込んでいく。
村田 沙耶香「しろいろの街の、その骨の体温の」に収録 ページ位置:98% 作品を確認(amazon)
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......吹の舌に抱きつきたくて、舌で伊吹の舌先を擦った。伊吹の舌は、私の舌の表面を撫でたあと、舌を包み込むように、大きく広がって私の舌を抱きしめた。 伊吹の口ではなく、私の口のほうに二人の舌があるのは初めてのことだった。私は伊吹の舌を奏でるように、伊吹の口の中をゆっくりと泳いだ。何で舌を絡めるのか、初めてわかったような気がした。 唾液が震えて、私の感情と一緒に、伊吹の中に流れ込んでいく。「ほんとだ。谷沢、唄ってるみたい」 伊吹は小さな声で言った。「なんだか、そういうものが流れ込んでくる感じがする」 伊吹が少しだけ目を細めた。その睫毛の先の光が、......
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