TOP > 人物表現 > 満足を伝える > お世辞・ごますり・社交辞令
社交辞令だと解るような感情のこもらない声
湊 かなえ / 罪深き女「ポイズンドーター・ホーリーマザー (光文社文庫)」に収録 ページ位置:63% 作品を確認(amazon)
この表現が分類されたカテゴリ
感情や抑揚のない声
お世辞・ごますり・社交辞令
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......ことになったのだ、と正幸くんのお母さんはかつての彼と同じくらい頰を赤く染めて、誇らしげに言ったのです。「それはおめでとうございます」 母は年始の挨拶よりもさらに社交辞令だと解るような感情のこもらない声で言うと、じゃあ、と私の背を押し、売り場の方へ足を進めました。引っ越すことを正幸くんは知っていたのか、それをどう捉えているのか、知りたい気持ちは溢れるほどだった......
ここに意味を表示
感情や抑揚のない声の表現・描写・類語(声・口調のカテゴリ)の一覧 ランダム5
抑揚の少ない、把みどころのない声
村上 春樹「1973年のピンボール (講談社文庫)」に収録 amazon
「私は君に対してできる限り正直に話そうと思う」と男が言った。どことなく公式文書を直訳したようなしゃべり方だった。語句の選び方と文法は正確だが、ことばに表情が欠けていた。
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 amazon
相手の声には怒りも恨みがましさもこもっていなかった。そこに含まれているのは何か違う種類のものだった。個人的な感情というよりは、客観的な情景のようなものだ。たとえば見捨てられて荒れ果てた庭とか、大きな洪水のあとの河川敷とか、そんな情景だ。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 2 amazon
泣くでも、怒るでもない感触の発声
吉本 ばなな「N・P (角川文庫)」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
お世辞・ごますり・社交辞令の表現・描写・類語(満足を伝えるのカテゴリ)の一覧 ランダム5
儀礼としてちょっと熟考の形を取ったが肚は決っていた。
岡本かの子 / 巴里の唄うたい
下手なだけに真味の感じられるお世辞
連城 三紀彦 / 棚の隅 amazon
彼は愛想も良く、豊田を慕っているようでもあった。けれどあれは、同じ仕事場の先輩後輩の関係があってこその、表面的なもの
伊坂 幸太郎 / ラッシュライフ amazon
このカテゴリを全部見る
「満足を伝える」カテゴリからランダム5
べとべとしてるし《…略…》そういうのが、しゃべっている人の口から零れてきてさ、あちこちに貼りつくんだ。べたべたって《…略…》気持ち悪いよ。もろ、かぶれそうになるもんね。いいかげんな言葉って、気持ち悪い。
あさの あつこ「ガールズ・ブルー〈2〉 (文春文庫)」に収録 amazon
彼の心に向って合図のスイッチでも押すように力を入れ、「楽に! 自然に!」と願った。
宮本百合子 / 伸子
下手から、かの女の気持のバランスを取り直すようにした。
岡本かの子 / 母子叙情
「声・口調」カテゴリからランダム5
同じカテゴリの表現一覧
満足を伝える の表現の一覧
声・口調 の表現の一覧
人物表現 大カテゴリ
感覚表現 大カテゴリ